4/29(土・昭和の日) 「よつばの日」健康セミナーのご報告

2017.05.02

告知しておりました通り、4月29日(土・昭和の日)にいよてつ髙島屋にて「よつばの日」健康セミナーを開催しました。よつばの日は当院で毎年開催されている最大の講演会になります。司会はおなじみ、南海放送アナウンサーの小林真三さんです。

今年は【健康寿命を延ばす秘訣】と題して講演いたしました。
昨今、健康寿命という言葉が広まりつつあります。命の長さを意味する寿命とは違い、健康に日常生活を送れる期間のことをさします。平均寿命が伸びている中、健康寿命も一緒に延ばすことで豊かな生活が送れるようになります。

では健康寿命を延ばすにはどうすればよいのか?端的に言いますと、病気について正しく理解してきちんと予防をすること、また病気にかかったとしても検査・治療を早期に行うことが重要になってきます。

今回も様々な角度から心臓と血管の病気や検査・治療について説明させていただきました。
参加された方には有意義な時間を過ごせていただけたのではと思っております。

さらっとですが講演内容のおさらいをしていきますので、どうぞお付き合いください。

<講演1>循環器内科 阿部充伯 院長「健康診断から学ぶ動脈硬化」

当院では心臓ドックや特定健診も行っております。健康な方にお受けいただくことが多いのですが、ご自身では健康と思われていても、糖尿病・高血圧の持病から動脈硬化が進行していたり、ときには隠れ脳梗塞やがんが見つかることもあります。厚労省の発表では愛媛県が特定健診の受診率および心疾患死亡率で毎年ワースト上位をキープしております。健康に対する意識をもう少し上げる必要があるかもしれません。

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<講演2>循環器内科 藤枝裕之 副院長「呼吸の重要性」

・ご家族の「イビキ」が気になる
・いくら寝ても眠気がとれない
・夜中に目覚めることが多い

こういった症状が気になるようであれば、それは睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気かもしれません。SASは心臓の病気(狭心症や心不全など)と密接に関係していますので当院でも検査・治療を行っております。病気のアラートともとれますので、自覚のある方にはお早めの検査をお勧めしております。
講演途中では、正しい姿勢・呼吸の説明と一緒に実際に会場の皆さんと実践練習をしました。

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<講演3>循環器内科 寺谷禎史 医長「腎臓病と糖尿病」

意外と知られていないかもしれませんが、動脈硬化や糖尿病が原因で腎機能が低下して腎臓病となることがあります。特に糖尿病からくる腎臓病は透析への移行率も高く、命をも落としかねない危険な病気です。糖尿病と診断されても、日頃の運動や食事を改善し、自分で血糖をコントロールできるよう正しい知識を持つことが大切です。

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<講演4>心臓血管外科 横山雄一郎 医長「静脈瘤の治療のお話」

下肢静脈瘤という病気をご存知ですか?足の静脈の弁が壊れて本来は上に昇っていく血液が逆流して足に溜まってしまう病気です。ひどくなると潰瘍ができたり壊死したりします。見た目に足の血管がボコボコと浮き出ているのが分かります。立ち仕事をされている方や妊娠経験のある方に多いとされています。
治療方法として、ラジオ波による治療を行うことで傷口もほとんど目立たず、術後数時間で歩くことができます。当院でも採用しておりますので、お悩みの方はぜひご相談ください。

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<講演5>放射線科 東野博 画像診断センター長「最新の画像診断CT」

放射線科で心臓の病気を診断・治療をするときの入り口となるのが心臓CTです。この検査では心臓の病気はもちろんのこと、肺・甲状腺・肝臓・すい臓など心臓以外の部位の病気も発見することができます。しかしながら、日本全国民の中で心臓CTを検査した人の比率からすると、愛媛県で検査を受けた人数は少なくなっています。心臓CTは外来で受けることができる検査です。思わぬ病気が見つかったりするかもしれません。

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以上が講演内容です。今年も400人近い方にご来場ていただきまして、大盛況の内に終了しました。
ご来場いただいた方、本当にありがとうございました。
もちろん来年も開催予定ですので、皆様のご参加をお待ちしております。

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