経皮的末梢血管形成術(PPI)
対象とする疾患
腕や足の動脈病変を対象として行われます。
末梢動脈形成術について
心臓から離れた場所にある腕や足を通る血管を末梢血管と言います。生活習慣病が原因で腕や足の動脈硬化が進行すると、動脈内に脂肪やコレステロールが固まってプラークができ、血流が悪くなります。腕や足の血流が悪くなると、疲労感、しびれ、冷たい感覚、指先の痛みなどの症状がでます。
代表的な治療方法は、血管の拡張術です。ひじや太ももの付け根から狭くなっている腕や足の血管まで、カテーテルと呼ばれる細長い管を挿入して血管を押し拡げ、血流を取り戻します。さらに、拡げた血管を固定するために、ステントと呼ばれる筒状の金網も一緒にふくらませます。最後に拡げた血管が元にもどらないよう、ステントを置いたまま、カテーテルを体内から抜きます。
PCI治療と同じように治療後10%程度の割合で同じ場所が再び細くなることがあります。その場合は、再度治療を行います。