2019.05.02
4月29日(月・昭和の日)にいよてつ髙島屋にて「よつばの日」健康セミナーを開催しました。
当日はあいにくの空模様でしたが、400名を超える方にご来場頂きました。今回はスペシャルゲストの俳人・夏井いつき先生が講演されるということで、楽しみにされている方も多かったのではないでしょうか。
司会はおなじみ、南海放送アナウンサーの小林真三さんです。
阿部院長の挨拶でセミナーが幕開けしました。
今回のセミナーはこれまでと違い、第一部と第二部に分かれた構成です。
まず第一部は当院の心臓血管外科にスポットをあてた内容で講演しました。
<第一部:講演1>「心臓病の外科手術」 心臓血管外科部長 横山雄一郎
当院ではPCIなどの内科的な治療だけではなく、心臓バイパス手術や弁膜症の手術などの外科的な手術を行っており、その役割を担っているのが心臓血管外科です。今回の講演会では初心に戻って、心臓の解剖学からお話しました。ご自身の心臓が身体のどの位置にあるのか、どういった形状・見た目をしているのか、血管がどのように通っているのかといった内容です。そのあとに心臓の病気と手術についてお話しました。最近では医療系のドラマがたくさん放映されているので、みなさんも代表的なものであれば心臓の病気や手術の名前を聞いたことがあると思いますが、具体的にどのような過程で病気となり、どのように治療をするのかということについて詳しくお話しました。
<第一部:講演2>「あしは第二の心臓~あしの健康に気配りを~」 心臓血管外科部長 圓本剛司
圓本医師は昨年赴任した心臓血管外科Drです。「あし」の重要性についてお話しました。
足全体のことを知っていただくために、足全体を表す「あし」を演題名に使っています。
私たちが日常生活で普段なにげなく使っている「あし」は第二の心臓と呼ばれるほど重要です。血液が身体の中を循環するためには、足先まで届いた血液を心臓に戻す必要があります。重力に逆らって足から心臓方向にどうやって血液を流すのか?実は「あし」がポンプの役割をして血液を流しています。ポンプの正体は足の筋肉の動きです。足を動かすこと(= 足の筋肉を動かすこと = ポンプを動かすこと)が血液をスムーズに循環させるのです。
また第二の心臓と呼ばれるもう1つの大事な理由があります。高齢になって「あし」が弱ってくると日常生活を満足に送ることが困難になります。最近耳にするようになった健康寿命という言葉があります。健康寿命を延ばすということは、健康で幸せな生活を長く送るということ、そのためには普段から「あし」を気にかけ、ケアを大事にしましょう。
<第一部>よくある質問コーナー
第一部の最後に、医師が診療中によく聞かれる質問をいくつかピックアップして回答しました。
「お薬の副作用について」副院長・循環器内科 藤枝裕之
「心臓CTでテレビドラマのように視えない病を診つけ出せるのか」放射線科画像診断センター長 東野博
「狭心症という病気について」循環器内科医長 寺谷 禎史
そしてここからは第二部の特別公演です。
<第二部>「俳句のある人生」 スペシャルゲスト 夏井いつき先生
冒頭の阿部院長の挨拶でも話がありましたが、ご縁があって今回の夏井先生のご講演を実現しました。
夏井先生が俳句に込めた想い、そして熱い情熱をユーモアを交えながら1時間たっぷり語っていただきました。主催者側の私も時間を忘れるほど話に引き込まれてしまいました。夏井先生は全国各地で「俳句の種まき」を行っていますので、皆さんの地域にも来られた際はぜひ参加して体感してください。
最後に藤枝裕之副院長の挨拶にて講演会が終了となりました。
連休の最中、ご参加いただきまして本当にありがとうございました。
以上で今回の講演会の報告は終了です。