2024.04.30
4月29日(月・昭和の日)にいよてつ髙島屋にて「よつばの日」健康セミナーを開催しました。
当日はあいにくの空模様でしたが、たくさんの方にご来場頂きました。
今回は、4年ぶりの開催ということもあり楽しみにされていた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
司会はおなじみ、元南海放送アナウンサーの小林真三さんです。
阿部院長の挨拶でセミナーが幕開けしました。
今回のセミナーは「生活習慣病および心臓・血管に関する病気の診断と治療」というテーマのもと、当院の5人の先生がそれぞれの専門分野からの視点で講演を行いました。
<講演1>「愛媛県の循環器疾患とよつばの取り組み」 循環器内科・院長 阿部 充伯
心疾患における粗死亡率がワーストクラスの愛媛県。そんな愛媛県で当院はどのような取り組みを行っているのか、また、心疾患の原因や予防・治療法など、本セミナーの主軸となる部分をお話ししました。
<講演2>「心臓CT検査と心筋シンチグラフィー検査について」 放射線科・画像診断センター長 東野 博
心臓CT検査も心筋血流シンチグラフィー検査もいずれも微量の放射線を使用する検査です。「放射線」と聞くと不安がる患者様もいらっしゃいますが、医療で使用する放射線量は非常に微量なので心配する必要はございません。今後皆様に安心して検査を受けて頂くために、我々の生活に身近な放射線物質との比較も交え、分かりやすくお話ししました。
また、心臓CT検査と心筋血流シンチグラフィー、検査これらの検査が実際どんな検査なのか・どんなことがわかるのかもお話ししました。
<講演3>「大動脈瘤のおはなし」 心臓血管外科・部長 横山 雄一郎
大動脈瘤とは大動脈と言いう大きな動脈に瘤(こぶ)ができる病気で、基本的に自覚症状はなく、破裂して初めて気づくということが少なくない非常に怖い病気です。
そんな大動脈瘤ですが、主な原因は動脈硬化を促進する要因である「喫煙」「糖尿病」「高血圧」「高コレステロール血症」「糖尿病」「加齢」などとされています。
大動脈瘤は、検査ですぐ発見することができることに加えて、今では治療方法も充実しており、
当院では人工血管置換術・ステントグラフト内挿術を扱っています。
それぞれのメリット・デメリットをご紹介させていただきました。
<講演4>「下肢静脈瘤、放っておいて大丈夫?」 心臓血管外科・部長 圓本 剛司
下肢静脈瘤とは、足の静脈血が逆流することで拡張・蛇行した静脈が皮膚表面に浮き出て瘤(こぶ)のようになった状態の病気のことです。
そんな下肢静脈瘤の症状のサインや治療方法(血管内焼灼術・血管内塞栓術)をお話ししました。
当院では、麻酔科医のもと治療を行うので、治療時の痛みの不安がある患者様が、安心して治療を受けられる体制が整っています。
下肢静脈瘤は健康寿命にかかわる病気ですので、放っておかないで一度はエコー検査で静脈の状態をチェックしましょう。
<講演5>「『未来の医療を今に』新技術で変わる循環器ケア」 循環器内科・副院長 藤枝 裕之
従来はリードのあるペースメーカーを多く採用しておりましたが、現在では患者様の負担をなるべく軽減できるようリードのないペースメーカー治療も採用しております。
そんなリードレスペースメーカーのメリットについてお話ししました。
また、コレステロールを下げる注射薬の登場でカテーテル治療後の再狭窄の予防が行えるという話もさせていただきました。
最後に、「健康とは」いったいどんなことをいうのかについてもお話ししました。
<質問コーナー>
5人の先生が登壇し、会場の皆様から集まった質問にお答えしました。
最後に藤枝裕之副院長の挨拶にて講演会が終了となりました。
連休の最中、ご参加いただきまして本当にありがとうございました。
以上で今回の講演会の報告は終了です。